|K.M / Death Dance|
( Prod. by brian’BC’carter )
未完成のまま?一部が欠けたまま?全力で走ってくる brian‘BC’carter のILLなビート。リズムを解読できず感じる居心地の悪さを、難なく乗りこなす名古屋ラッパーの K.M 。
「破壊と再生 ひたすらMaintain」
迫りくる音にただただ圧倒され、力技で頭を振らされる怪作。
□ K.M からのコメント
Engineerのdo-1t.さんと曲が完成した段階で「これは反響がありそうだな」って話をしてました。 Beatを提供してくれたbrian’BC’carterとは昔2mcのCrewをやっていて、その時の一番得意だったStyleが良い形で出たんじゃないかと思います。
Beatを聞いた時、Flow自体はすぐに浮かんできて、乗せれると思いました。ただFlowだけの薄っぺらい曲には絶対にしたくなかったので、Word Choice にはかなり気を遣いましたね。HookはRecに向かう車内で降ってきました。
「Death Dance」 そしてMVになっている「Go Hard feat TOSHIMAMUSHI」が収録された3rd アルバム『EN ROUTE』が11月13日に全国Releaseされます。 4曲Beatを提供してくれた Dirtydiggs は昔から聴いていたアルバム『Rapper Planet Asia / Black Belt Theater』で存在を知りずっとファンでした。彼と今回 曲が出来たのはとても感慨深いです。
そうやって自分の願いを一つずつ形にして出来たアルバムです。 前作『FirmConclusion』から約2年半 自分でも簡単には更新出来ない渾身の17曲 聴けばわかると思います。一人でも多くの人に届いて欲しいです。
⬇︎この曲が収録されたアルバム『EN ROUTE』は11月13日発売
ボキャブラリー豊かでタイトなライミングの応酬、小手先に頼らない前のめりなビートアプローチ、ハングリー精神剥き出しの正面切…
|YeLLy / Flight ft.HARDY|
西宮サイファーで出会ったという2人の共作。MCバトルでも見せていたフローの上手さを発揮し、メロディを前面に打ちだした曲に仕上がっている。
YeLLy は、独特の節回しと歌の柔らかさが特徴的。一方、HARDY は水彩絵の具を一滴落とし、にじむ前にもう一滴、一滴と落とすような言葉の置き方が気持ちいい。
「真夜中に家を抜けてGO まぁみんなと違ったそれでも
あいつらと同じ道行くなら無し 険しいくらいがあってるのかも」
真夜中にLiveすることが多いラッパーならではの心境を想像する。
⬇︎この曲が収録されたEP『TEEN TAPE』の配信はコチラ
|Crow / Treat feat. Fuze|
( Prod. by THE FLUX )
ハイクオリティーな作品を次々と世に放つ注目のクリエイター集団 Mad’s より、福井のシンガー/ラッパー Crow のソロ曲。
夢を追うことで、夢の中ですら遠のていく2人を描いた作品。同じクルーのトラックメーカー/シンガーである THE FLUX によるドリーミーなTrap〜インディR&B系サウンドの流れに身をまかせると、気がついたら遠くに流されて2人がさらに遠のいていきそうで、あぁ切くなる。
※YouTubeの字幕ボタンを押すとリリックが表示されます。最初は感じるままに、2回目はリリックを見ながら聴くのがオススメ。彼らの罠にまんまとハマる。笑
□ Crow からのコメント
「Treat」のリリックは、実体験が基になっています。
THE FLUXからトラックが送られてきてて、HOOKは少し前に完成していたんです。ただVerse部分の歌詞を書けずにいました。
Fuzeを客演に選んだのは、自分の生活のことや音楽を良く理解してくれる、身近で近い存在だったからです。 彼にHOOKだけを入れたデータを送ってたら、すぐにボーカルを乗せて送り返してくれました 笑
自分が描ききれなかった言葉を乗せてくれ、閃きを与えてくれましたね。 当時、長く一緒にいた彼女との別れ、ライフスタイルの中から色んな刺激を貰えたので、改めて制作に取り組み完成に至りました。
この曲が収録されたEP『MAGNOLIA』は、THE FLUX が全曲プロデュースしてくれてます。音楽や生活環境、東京で過ごした時間や、人との出会い、別れから溜まった感情を曲に落とし込んみました。 楽曲は、これからもリリースしていくので是非チェックしてみてください。ありがとうございました。
⬇︎1st EP『MAGNOLIA』の配信はコチラ
|JNKMN / Jailbird|
( Prod. by LostFace )
そんな事情があったのか!
先鋭的クルー YENTOWN を象徴するユニット MONYPETZJNKMN の3人揃わなかった理由が分かる。そのメンバーの1人 JNKMN(ジャンクマン) のソロ曲
「俺 シャバでやることあるから 」
得意のTrapではなくBoomBapが心情にフィット。考える時間の多さが刑務所ぐらしの生々しさと、内面をえぐるリリックを書かせる。声の低さと相まって表現者としての深みが増す。
「急かさないで この手つかんで 一緒においで」リスナーの手を引っ張っているように思えるが、1人でいる不安さも顔を出す。他にも「ただのぼるくだり坂」など含みをもたせた表現が素晴らしい。
⬇︎この曲の配信はコチラ
|Chan-K / Don’t stop cool city|
曲自身が生き物のように今にも歩き出しそう。
新潟県加茂市で、仲間が集ってできたクルーであり、毎月第4土曜に開催しているパーティーの名前でもあるFLEX 。そのメンバーの1人である Chan-K は、弾けるスネア、流れゆくストリングスと歩調を合わせながら、言葉で一歩一歩リズムを刻んでいく。
「あがいて進むべきMyWay 数々の思い背中しょいfaraway」
この曲を家で聴くのはもったいない。
人の動き、街の鼓動、変わりゆく空を眺めながら、自分も動きながら聴くと超気持ちいい!気候のいいこれからの季節、散歩のお供に連れていくのがオススメ!
⬇︎FLEXのメンバー Gospo とのコラボ曲
|さらに聴きたい人へ|
上記の10曲以外に紹介しきれなかった【9月のオススメMV】が60曲入ったプレイリストを作りました。トータル約180分あるので、じっくりHIPHOPを聴きたい人にオススメです。連続再生したり、シャッフルしたりしていい曲たちと出会って下さい。
現在’19年10月のプレイリストも作っていて、早くもいい曲がたまっています。Twitter(https://twitter.com/drumshisho)では毎日レビューを書いています。最新の国産HIPHOPに触れたい方はチャンネル登録 &フォローをお願いします🙇♂️
ではまた✋🏽
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