【日本語ラップ2018】秋の夜長にしみ入る MV 7選(各レビューつき)

徐々に秋が深まってきました。
秋といえば「食欲の秋」というだけあって、ご飯が美味しくてついつい食べすぎてしまいます。気候がいいので、晴れた日には外に出ないともったいなく感じます。
でも、夜になると一人で物思いにふけったり、人恋いしくて誰かの声が聞きたくなりますね。

そんな時に、HIPHOPはいかがでしょう?

 

「HIPHOPは悪そうな不良の音楽でしょ?」

「イケイケのパーティーチューンでしょ?」

 

もちろんそういう側面はありますが、それだけではないんです。
今回は、秋の夜長にしみ入るMVを7曲選びました。

秋といえば「HIPHOPの秋」
というのは大袈裟ですが、しっとりとあなたの心の隙間を埋めてくれるはずです。
最後までお楽しみ下さい。

 

※歌詞=リリック、サビ=HOOK とHIPHOP用語で表記しています。


 

 


【Sweet William & Jinmenusagi /so goo】

(Prod. by Sweet William)

 

 

「未来も過去も浮気な若者 ケダモノだもの」

ジャズをベースにしつつ効果的なエディットで新鮮なビートを奏でるSweet William。2017年は唾奇との共作アルバムで彼をスターダムに押し上げた。2018年の相手は、以前より共作のあった実力派ラッパー Jinmenusagi(ジンメンウサギ)

Jinmenusagiはスキルフルなラップで聴く者を圧倒するが、最近は歌にも力を入れており2人のコラボアルバムは絶妙のタイミングで作られたと言える。

この曲は、さみしい気持ちとピアノが重なりあい、秋に聴くと切なさが増す。コーラスワークが特徴的で、誰かとの会話とも思えるし、自分の心との対話にも思えて想像が膨らむ。MVもこのコーラスとリンクした演出になっているので、ぜひ確認して欲しい。

 

『so goo』は、アルバム『la blanka』の4曲目に収録。ラップテクニックを生かした実験的な試みがあるも、Sweet Williamの手によりJAZZ〜エレクトロニカ系の聴き心地のいい仕上がりとなっている。
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【HAIIRO DE ROSSI /風吹く街】

(Prod. by Pigeondust)

 

 

「リリシストに傾倒した俺はどこか違う気はしてた」

レーベル”forte“を主宰し、同名のアパレルブランドも展開するなどマルチな才能を発揮するラッパー・HAIIRO DE ROSSI

口笛が効果的に使われた曲。リリシストへの傾倒に「違う気はしてた」と告白し、寂しげな口笛が鳴り響く。しかし曲が進むにつれ、向かい風にかき消されぬように口笛を必死で吹いていた事が分かる。「今度は逃さねえ」との誓いの言葉を伴って、口笛が力強く、愛おしく思えてくる。

 

『風吹く街』は、最新EP『ETERNITY BLUE』の1曲目に収録。
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【クボタカイ/Wakakusa night】

(Prod. by mega shinnosuke)

 

 

「狭い路地のunknown 若草は伽藍堂」

福岡を拠点にし、CDジャケットなどイラストも手掛ける学生ラッパー・クボタカイ

くるり『琥珀色の街、上海蟹の朝が、POPSからHIPHOPのへ回答なら、この曲はHIPHOPからPOPSへの回答。若草通りに残された、かつての華やかさの断片。それを頼りに、歌謡曲/シティポップを感じさせるクボタカイのフローが、街の繁栄とあの娘の記憶をセピア色に蘇らせる。文学の香りもいい。

 

⬇︎なんとCD1枚ずつ手書きのイラストがつく数量限定のEP。

 

⬇︎『Wakakusa night』と対で聴いて欲しいくるりの名曲。

 

 


【kamui/Nikes(Frank Ocean Remixxx)】

 

 

「これが最後になりませんように」

TENG GANG STARRではテンション高めの勢いあるトラップが特徴のkamui。アンビエント R&Bシンガー・Frank Oceanの曲をリミックスしたソロ作では、しっとりと聴かせるラップに驚かされる。
原曲同様、ナイキのスニーカーを題材にしたリリック。 スニーカーを見る視線は変わらないものの、視点がそれを履いていた彼女へ移ろい、再び靴紐に戻る瞬間にハッとさせられる。切なげに歌い上げるkamuiの詩的な描写に注目して欲しい。

 

kamuiの1stソロアルバム『Cramfree.90』。トラップと詩的な曲が楽しめる。
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【KVGGLV/dokoeikoh】

(Prod. by BACK FACE TORA)

 

 

「かじりかけのパンみたいに」

AbemaTV『ラップスタア誕生!』に出演し、注目を集める19才の大阪のラッパー・KVGGLV(カグラ)。

不思議な魅力ある曲。昭和フォークを感じさせるイントロから、鮮やかに視界が広がるフック。でも「かじりかけのパン」「味のなくなたガム」など不可解なワードが並ぶ。ネガティブと思いきや前向きなリリック。不可解さはそのままなのに残るのは清涼感。シュルレアリスムの絵画のように感情に訴えるものがある。じわじわ心にしみてくる。

 

⬇︎『dokoeikoh』を含む3曲入りのシングル。ジャケットのイメージと異なり、全体的にメロディアスで甘酸っぱい。

 


【tip jam/Rin Rin】

(Prod. by Pri2m)

 

 

「風鈴をしまって鈴虫の鳴く声 鈴凛」

独自の色を出す東京のクルー に所属の tip jam

季節は夏から秋へ。夏には無情なほど止んでいた風が吹きだしたことを表現する。変化に目が行きがちだけど、夏の終焉も描くことで季節の新しさを伝える。ポツリポツリと語りかけるラップは初期の5LACKを彷彿とさせる。“鈴凛” “秋隣” など文字からもイメージが拡がるので、耳で感じた後はリリックを追いながら再び聴いて欲しい。

 

⬇︎懐かしさを感じるピアノの元ネタ曲。Haruka Nakamuraはエレクトロニカ系アーティストで2008年の作品。原曲をよみがえらせ別の曲を作り上げるHIPHOPの良さが確認できる。

 


【Moment. /fallen】

(Prod. by sotalow)

 

 

「左手は君をいたわる為に 右手は…」

仙台のラッパー・Moment. による一言一言が胸に刻まれる曲。
JAZZYなピアノが印象的なトラックに、大人なラップがハマる。渋い声に説得力があるのは、生半可に生きていない証拠。福岡のビートメーカーOLIVE OIL が好きならぜひ聴いて欲しい!しみる。

 

 


最後に

紹介した曲は皆さんの心にしみたでしょうか?
実はまだ紹介したい曲があるのですが少し曲数が足りません。今後、公開されるMVで秋にハマるものがあれば続編も記事にしたいと思います。また皆さんの秋オススメ曲があれば教えて下さい。

ではまた✋🏽


 

 

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