どうも、HIPHOPライターのドラム師匠です。
12月はTwitterにてMVレビュー ➡︎ 29本
ブログ記事 ➡︎ 1本
そしてYouTubeにてラジオ動画 ➡︎ 4本アップしました。
そんな私が気になった
- 1 |12月のHIPHOPトピック|
- 2 |OZworld a.k.a. R’kuma / NINOKUNI feat. 唾奇|
- 3 |Jin Dogg / 小悪魔 (LITTLE DEMON)|
- 4 |DJ PANASONIC / STAY AROUND feat. S-Kaine & EAGLEYE|
- 5 |MuKuRo /God Bless feat. BUPPON & KOJOE|
- 6 |PEAVIS / Mirai feat. Daichi Yamamoto & 田我流|
- 7 |HITOMIN / Rum pum pum pum|
- 8 |Noizy / Uncut Raw|
- 9 |Eric.B.Jr /First step|
- 10 |JJJ / flame|
- 11 |さらに聴きたい人へ|
|12月のHIPHOPトピック|
①2019年を振り返る企画が目白押し。中でも舐達麻が大きく取り上げられる
各メディアや個人のツイートで、2019年のベスト曲またはベストアルバムは何か?という特集が多く組まれていました。中でも舐達麻がどのチャートにも上位に入っていて、2019年は舐達麻の年だったと改めて実感しました。ちなみに私もベスト12を選び、その中に舐達麻を入れています。
2019年のベスト12をセレクトしました✊(順不動) 今年もHIPHOPに救われ、たくさんの勇気をもらいました。
まだまだ結果が残せずに悔しい思いばかり。でも魂を燃やしてHIPHOPと関われたので悔いはないですね。今後もお付き合いお願いします🔥プレイリスト👉https://t.co/qec8efcXEb pic.twitter.com/2cEY5pdHvw
— ドラム師匠@🇯🇵HIPHOPを30秒で毎日紹介 / YouTuber / ライター (@drumshisho) December 31, 2019
⬇︎詳しくはこちらのプレイリストをご覧ください。
②2019年、HIPHOPのMVが飛躍的に制作される
機材に莫大なお金をかけなくてもMVが作れる環境になってきた。という側面があるにせよ、2019年には数多くのMVが作られました。私と同じようにブログを書いている dezao さんのプレイリストを見て下さい。これがとにかく凄くて、好き嫌いに関わらず公開された国産HIPHOPのMVを網羅していているのです。
この取り組みを2016年から続けていて、もう学術的に一級資料。 ちなみに2016年→1360本、2017年→1732本、2018年→2366本、2019年→3999本と年々増えています。2020年は何本アップされるのでしょうか?
⬇︎気になった方はdezaoさんのページもチェックしてみて下さい。
と世間は年間チャートを作るのに躍起で(私も😅)、ついつい見逃しがちですが、’19年12月もYouTubeに数えきれぬほどいい曲が公開されました。そこでオススメの10曲を紹介します。有名・無名問わずセレクトしたので最後までお楽しみ下さい‼️
※ 歌詞=リリック、サビ=HOOK、ラップをしているパート=Verse とHIPHOP用語で表記しています。
※ 本文で赤字のついたアーティスト名は、Twitterとリンクしています。
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|OZworld a.k.a. R’kuma / NINOKUNI feat. 唾奇|
( Prod. by Howlin’ Bear )
唾奇による真似したくなる韻の踏み方。
この曲はアルバム『OZWORLD』のラストナンバーとなっている
⬇︎画像をクリックするとAmazonストアに飛べる
|addginjahzz / Stay gold|
( Track by BALLHEAD )
金沢の2MCとDJのクルーaddginjahzz(アドジンジャーズ)。前作MV「Navy」のモノクロな世界観とから一転し、今作は華やかな彩りにあふれている。まずMCである Jony the sonataと milkyheadoneの声の良さに引き込まれる。
「イかれて満たしてく」
好きな店、好きな物、好きな仲間、そして好きな音楽して上がっていくピュアさが、彼らの笑顔から感じる。それこそがまさに Stay gold。
⬇︎この曲が収録されたアルバム『SALADBOWL』
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|Jin Dogg / 小悪魔 (LITTLE DEMON)|
( Prod. by deadboi takumi )
内容が正反対の2枚のEPを同時にリリースした Jin Dogg 。1枚は、ライブで見せるような狂気を打ち出した『MAD JAKE』、もう1枚は、外に向けていたエネルギーを自分の精神世界に向けたメロディアスな『SAD JAKE』。
この曲「小悪魔」は、『SAD JAKE』に収録されている。ソファーに腰かけつま弾いているようなギターと低音を抑えたビート。音のシンプルさ故に、Jin Doggの声の良さが際立つ。ただでさえ声がいいのに、主旋律の歌声と低音を重ねているのが気持ちいい。
気だるさの理由は彼女に吸い取られたから。密室的でプライベートをのぞいている気分になるのは、こんな理由からに違いない。
「会ったことは内緒 別の帰り道」
⬇︎配信リンク
Preview, download or stream SAD JAKE by Jin Dogg…
⬇︎配信リンク
Preview, download or stream MAD JAKE by Jin Dogg…
⬇︎Lil Gori君が、Jin Doggのアルバムが「SAD JAKE」と「MAD JAKE」のなぜ2枚に分かれているのか?という話をしてくれました。私はこの話を聞いてJin Doggの魅力を理解しました!
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと…
|DJ PANASONIC / STAY AROUND feat. S-Kaine & EAGLEYE|
( Prod. by DJ PANASONIC )
2019年にアルバム『DISMISITO』をリリースしたビートメーカー DJ PANASONIC が、関西最注目の若手MC2人を起用した作品。
1Verse目は、「フリースタイルダンジョン Monsters War」にも出演しMCバトルを行うだけでなく、トラックメイクも行うなどマルチな才能を見せる S-kainê 。2Verse目は空音を輩出した尼崎のクルーCIRCLE”6″CLANに所属し、Blind Spotのメンバーでもある EAGLEYE。
重厚さと優雅さ、そして哀しみを併せもつStringsが印象的なトラック。その上にのせるMC2人のザラついた声は、綺麗事だけじゃ成り立たぬ世間を反映しているよう。
「腐り切った社会 俺ら街に溶け込むファントム
分かるやつは上がれ 今に俺ら巻き上げる」
上を目指す若者の飢えた乾きを感じて欲しい!
⬇︎配信リンク
Single • 2019 • 1 Song • 3 mins…
|MuKuRo /God Bless feat. BUPPON & KOJOE|
( Prod. by Kojoe )
客演が多かった沖縄のMuKuRo。リスナーが待ち望んだソロ名義EPからの一曲。最近プロデュース業にも力をいれるKOJOEが手掛け、MuKuRoの日本人離れした黒さと太さを見事に引き出している。ちなみに2Verse目でラップしているBUPPONが2019年に発表したアルバム『enDroll』もKOJOEがプロデュースしている。
「あの手この手 闇抜けるまで」
光を求めるも絡みついていくカルマ。映像は、MV「BoSS RuN DeM」の映像ディレクターとしても知られる山本イクオ氏。このドラマの続きが気になる。
⬇︎この曲の配信リンク
⬇︎CD販売サイト
MAVEL、唾奇、HANGらが所属し、沖縄からその名を轟かすクルー'' 604 ‘’。その中心人物・MuKuRoによる5…
⬇︎本人のツイートから察するに、CDは限定販売みたい。急いで!
無くなった後にいつも注文してくる人いるけど、無いもんは無いからね https://t.co/pClD413h3e
— MuKuRo (@KNG74705549) December 20, 2019
|PEAVIS / Mirai feat. Daichi Yamamoto & 田我流|
( Prod. by GRADIS NICE )
未来への道しるべを照らす曲。
『Slowly Tape』という3枚のEPを経て、ようやく1stアルバム『Peace in Vase』を11月6日にリリースした福岡のラッパー PEAVIS 。手塚治虫や大友克洋などアニメから影響を受けたというPEAVISは、世の中がヘイトであふれているからこそピースを歌うことを決意。
「明日への不安はほら幻想 今を生きれば絶対大丈夫 なんとかなるよ」
と力強くメッセージを送る。
また田我流は、息子を抱きしめた重みから、親としての責任を歌い、Daichi Yamamotoは喉を震わせる低音ボイスではなく、澄んだ歌声でHOOKを歌う。世代を超えたポジティブさは、未来を明るくする。
この曲が収録されたアルバム『Peace in Vase』
⬇︎画像をクリックするとAmazonストアに飛べる
⬇︎PEAVISのポジティブさがよく伝わるインタビュー
ラッパーに、自身の創作に影響を与えた本を紹介してもらう連載「ラッパーたちの読書メソッド」。今回登場するPEAVISは、1…
|HITOMIN / Rum pum pum pum|
( Official Remix by Melody Creator )
女性だと油断してたらえらい目に合う。SNSから人気に火がついたシンガー HITOMIN 。柔らかい声から繰り出される巻き舌にハート撃ち抜かれる。感情を抑えた低音Vo.とは裏腹のリリックが余計に切なくさせる。
「プライドはもう無い 君しか見えない 他のBitchには取られたくないなぁ」
⬇︎この曲が収録されたEP「Bad Bitch」
|Noizy / Uncut Raw|
( Prod. by dhrma )
スラーの音符記号が目に浮かぶほどスウィングするラップ。長崎出身の Noizyのアーシーな声に、カスれたフルートの音色がよく似合う。パトカーのサイレンから始まることからも、サンプリングが主体だった頃のアメリカHIPHOPを大事にしていることが伺える。
「くそ田舎のガキが抱いた夢ならば全開」
「足踏みは終わり 駆け出しなLet’s Go」
’99年世代とは思えない円熟さに、BoomBapの新しい息吹を感じる。
⬇︎この曲が収録されたアルバム『Homeboy Bebop』
|Eric.B.Jr /First step|
( Prod. by B.D.O )
静寂を突然切り裂くダミ声に驚かされる。
父親がナイジェリア人、母親が韓国・日本のミックスという様々なルーツを持った大阪のラッパー Eric.B.Jr。ニート東京に出演したり、東京でライブを行ったりと強烈な個性から注目が集まっている16才。
「まずはこの町抜けることが普通は先じゃねえの
油断選んでいるほど お前身分高くはねえぞ」
ハングリーさを声で吐き出す、というよりも叩きつけると言った方が適切だ。まさに悪我鬼の代弁者。彼が輝ける唯一の方法がHIPHOPと歌う。この言葉が嘘じゃないことは、声からビシビシと伝わってくる。
⬇︎この曲の配信リンク
|JJJ / flame|
( Prod. by JJJ )
JJJ の2年10ヶ月ぶりの新曲。JJJは自ら作るトラックでブルージなギターを多用しているが、この曲にはAlfred Beach SandalことAkihisa Kitazato がギターで参加し、ラテン調ギターを弾いている。ギターの情熱に呼応するように、いつになく語尾に力が入るJJJのラップ。
「開けた目の奥で 燃えたぎるこのflame」
ギターに応えるようにJJJのビートが変化し、またギターも変化する。まるでセッションのような曲構成に注目して欲しい。
⬇︎この曲の配信リンク
Go to flame.…
|さらに聴きたい人へ|
上記の10曲以外に紹介しきれなかった【12月のオススメMV】が60曲入ったプレイリストを作りました。トータル約180分あるので、もっとHIPHOPにどっぷり浸りたい人はチェックしてみて下さい!連続再生したり、シャッフルできるので、あなたの知らない名曲と出会えることを約束します。
そしてリリースは現在進行形で続いていて、’20年1月のプレイリストにも曲が溜まっています。あと、’19年12月よりTwitter(https://twitter.com/JPNHIPHOPch )にて英語で毎日レビューを書き、世界に向けて発信を開始しました。応援してあげるよという方は、フォローならびにチャンネル登録をお願いします🙇♂️
ではまた✋🏽