【日本語ラップ 2019】12月のおすすめMV10選(各レビューつき)

どうも、HIPHOPライターのドラム師匠です。

 

12月はTwitterにてMVレビュー ➡︎ 29本
ブログ記事 ➡︎ 1本

そしてYouTubeにてラジオ動画 ➡︎ 4本アップしました。
そんな私が気になった

 

|12月のHIPHOPトピック|

 

①2019年を振り返る企画が目白押し。中でも舐達麻が大きく取り上げられる

 

各メディアや個人のツイートで、2019年のベスト曲またはベストアルバムは何か?という特集が多く組まれていました。中でも舐達麻がどのチャートにも上位に入っていて、2019年は舐達麻の年だったと改めて実感しました。ちなみに私もベスト12を選び、その中に舐達麻を入れています。

 

 

⬇︎詳しくはこちらのプレイリストをご覧ください。

 

 

②2019年、HIPHOPのMVが飛躍的に制作される

 

機材に莫大なお金をかけなくてもMVが作れる環境になってきた。という側面があるにせよ、2019年には数多くのMVが作られました。私と同じようにブログを書いている dezao さんのプレイリストを見て下さい。これがとにかく凄くて、好き嫌いに関わらず公開された国産HIPHOPのMVを網羅していているのです。

 

この取り組みを2016年から続けていて、もう学術的に一級資料。 ちなみに2016年→1360本、2017年→1732本、2018年→2366本、2019年→3999本と年々増えています。2020年は何本アップされるのでしょうか?

 

 

⬇︎気になった方はdezaoさんのページもチェックしてみて下さい。

 

 

と世間は年間チャートを作るのに躍起で(私も😅)、ついつい見逃しがちですが、’19年12月もYouTubeに数えきれぬほどいい曲が公開されました。そこでオススメの10曲を紹介します。有名・無名問わずセレクトしたので最後までお楽しみ下さい‼️

 

※ 歌詞=リリック、サビ=HOOK、ラップをしているパート=Verse とHIPHOP用語で表記しています。
※ 本文で赤字のついたアーティスト名は、Twitterとリンクしています。

 


 

 


|OZworld a.k.a. R’kuma / NINOKUNI feat. 唾奇|

( Prod. by Howlin’ Bear )

 

1stアルバム『OZWORLD』を6月9日にリリースし、2019年を象徴する活躍を見せた OZworld a.k.a. R’kuma 。
この曲は、ゲーム“二ノ国”をベースに様々な価値観を行き交うリリックになっている。それは【沖縄ー日本】であったり、【子供ー大人】であったり、【生ー死】あったり。しまいには妄想か現実か、互いに迷い込み正解が分からなくなる巧みさ。MVでOZworldが杖を持っているのも深読みしたくなる演出となっている。
「死して尚、生憎、会いに行く」など
唾奇による真似したくなる韻の踏み方。
童謡のような懐かしさを覚えるHOOKの旋律を思わず口ずさむ。

 

 

この曲はアルバム『OZWORLD』のラストナンバーとなっている

 

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|addginjahzz / Stay gold|

( Track by BALLHEAD )

 

金沢の2MCとDJのクルーaddginjahzz(アドジンジャーズ)。前作MV「Navy」のモノクロな世界観とから一転し、今作は華やかな彩りにあふれている。まずMCである Jony the sonataと milkyheadoneの声の良さに引き込まれる。

 

「イかれて満たしてく」

 

好きな店、好きな物、好きな仲間、そして好きな音楽して上がっていくピュアさが、彼らの笑顔から感じる。それこそがまさに Stay gold。

 

⬇︎この曲が収録されたアルバム『SALADBOWL

 

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|Jin Dogg / 小悪魔 (LITTLE DEMON)|

( Prod. by deadboi takumi )

 

内容が正反対の2枚のEPを同時にリリースした Jin Dogg 。1枚は、ライブで見せるような狂気を打ち出した『MAD JAKE』、もう1枚は、外に向けていたエネルギーを自分の精神世界に向けたメロディアスな『SAD JAKE』。

 

この曲「小悪魔」は、『SAD JAKE』に収録されている。ソファーに腰かけつま弾いているようなギターと低音を抑えたビート。音のシンプルさ故に、Jin Doggの声の良さが際立つ。ただでさえ声がいいのに、主旋律の歌声と低音を重ねているのが気持ちいい。

 

気だるさの理由は彼女に吸い取られたから。密室的でプライベートをのぞいている気分になるのは、こんな理由からに違いない。

 

「会ったことは内緒 別の帰り道」

 

 

⬇︎配信リンク

 

 

⬇︎Lil Gori君が、Jin Doggのアルバムが「SAD JAKE」と「MAD JAKE」のなぜ2枚に分かれているのか?という話をしてくれました。私はこの話を聞いてJin Doggの魅力を理解しました!

 


|DJ PANASONIC / STAY AROUND feat. S-Kaine & EAGLEYE|

( Prod. by DJ PANASONIC )

 

2019年にアルバム『DISMISITO』をリリースしたビートメーカー DJ PANASONIC が、関西最注目の若手MC2人を起用した作品。

 

1Verse目は、「フリースタイルダンジョン Monsters War」にも出演しMCバトルを行うだけでなく、トラックメイクも行うなどマルチな才能を見せる S-kainê 。2Verse目は空音を輩出した尼崎のクルーCIRCLE”6″CLANに所属し、Blind Spotのメンバーでもある EAGLEYE

 

重厚さと優雅さ、そして哀しみを併せもつStringsが印象的なトラック。その上にのせるMC2人のザラついた声は、綺麗事だけじゃ成り立たぬ世間を反映しているよう。

 

「腐り切った社会  俺ら街に溶け込むファントム
分かるやつは上がれ  今に俺ら巻き上げる」

 

上を目指す若者の飢えた乾きを感じて欲しい!

 

⬇︎配信リンク

 


|MuKuRo /God Bless feat. BUPPON & KOJOE|

( Prod. by Kojoe )

 

客演が多かった沖縄のMuKuRoリスナーが待ち望んだソロ名義EPからの一曲。最近プロデュース業にも力をいれるKOJOEが手掛け、MuKuRoの日本人離れした黒さと太さを見事に引き出している。ちなみに2Verse目でラップしているBUPPONが2019年に発表したアルバム『enDroll』もKOJOEがプロデュースしている。

 

「あの手この手 闇抜けるまで」

 

光を求めるも絡みついていくカルマ。映像は、MV「BoSS RuN DeM」の映像ディレクターとしても知られる山本イクオ氏。このドラマの続きが気になる。

 

⬇︎この曲の配信リンク

 

 

⬇︎本人のツイートから察するに、CDは限定販売みたい。急いで!

 


|PEAVIS / Mirai feat. Daichi Yamamoto & 田我流|

( Prod. by GRADIS NICE )

 

未来への道しるべを照らす曲。

 

『Slowly Tape』という3枚のEPを経て、ようやく1stアルバム『Peace in Vase』を11月6日にリリースした福岡のラッパー PEAVIS 。手塚治虫や大友克洋などアニメから影響を受けたというPEAVISは、世の中がヘイトであふれているからこそピースを歌うことを決意。

 

「明日への不安はほら幻想 今を生きれば絶対大丈夫 なんとかなるよ」
と力強くメッセージを送る。

 

また田我流は、息子を抱きしめた重みから、親としての責任を歌い、Daichi Yamamotoは喉を震わせる低音ボイスではなく、澄んだ歌声でHOOKを歌う。世代を超えたポジティブさは、未来を明るくする。

 

 

この曲が収録されたアルバム『Peace in Vase』

 

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⬇︎PEAVISのポジティブさがよく伝わるインタビュー

 


|HITOMIN / Rum pum pum pum|

( Official Remix by Melody Creator )

 

女性だと油断してたらえらい目に合う。SNSから人気に火がついたシンガー HITOMIN柔らかい声から繰り出される巻き舌にハート撃ち抜かれる。感情を抑えた低音Vo.とは裏腹のリリックが余計に切なくさせる。

 

「プライドはもう無い 君しか見えない 他のBitchには取られたくないなぁ」

 

 

⬇︎この曲が収録されたEP「Bad Bitch」

 


|Noizy / Uncut Raw|

( Prod. by dhrma )

 

スラーの音符記号が目に浮かぶほどスウィングするラップ。長崎出身の Noizyのアーシーな声に、カスれたフルートの音色がよく似合う。パトカーのサイレンから始まることからも、サンプリングが主体だった頃のアメリカHIPHOPを大事にしていることが伺える。

 

「くそ田舎のガキが抱いた夢ならば全開」
「足踏みは終わり 駆け出しなLet’s Go」

 

’99年世代とは思えない円熟さに、BoomBapの新しい息吹を感じる。

 

 

⬇︎この曲が収録されたアルバム『Homeboy Bebop』

 


|Eric.B.Jr /First step|

( Prod. by B.D.O )

 

静寂を突然切り裂くダミ声に驚かされる。

 

父親がナイジェリア人、母親が韓国・日本のミックスという様々なルーツを持った大阪のラッパー Eric.B.Jr。ニート東京に出演したり、東京でライブを行ったりと強烈な個性から注目が集まっている16才。

 

「まずはこの町抜けることが普通は先じゃねえの
油断選んでいるほど  お前身分高くはねえぞ」

 

ハングリーさを声で吐き出す、というよりも叩きつけると言った方が適切だ。まさに悪我鬼の代弁者。彼が輝ける唯一の方法がHIPHOPと歌う。この言葉が嘘じゃないことは、声からビシビシと伝わってくる。

 

 

⬇︎この曲の配信リンク

 


|JJJ / flame|

( Prod. by JJJ )

 

JJJ の2年10ヶ月ぶりの新曲。JJJは自ら作るトラックでブルージなギターを多用しているが、この曲にはAlfred Beach SandalことAkihisa Kitazato がギターで参加し、ラテン調ギターを弾いている。ギターの情熱に呼応するように、いつになく語尾に力が入るJJJのラップ。

 

「開けた目の奥で 燃えたぎるこのflame」

 

ギターに応えるようにJJJのビートが変化し、またギターも変化する。まるでセッションのような曲構成に注目して欲しい。

 

⬇︎この曲の配信リンク

 


|さらに聴きたい人へ|

 

上記の10曲以外に紹介しきれなかった【12月のオススメMV】が60曲入ったプレイリストを作りました。トータル約180分あるので、もっとHIPHOPにどっぷり浸りたい人はチェックしてみて下さい!連続再生したり、シャッフルできるので、あなたの知らない名曲と出会えることを約束します。

 

そしてリリースは現在進行形で続いていて、’20年1月のプレイリストにも曲が溜まっています。あと、’19年12月よりTwitter(https://twitter.com/JPNHIPHOPch )にて英語で毎日レビューを書き、世界に向けて発信を開始しました。応援してあげるよという方は、フォローならびにチャンネル登録をお願いします🙇‍♂️

 

ではまた✋🏽

 

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