バトルだけじゃない!愛を歌うHIPHOP7選

どうもドラム師匠です。
HIPHOPライターをしているのが近所の人にバレてきました。私は見た目が一般人のパンピーなので、奥様方に「意外!」と驚かれ、そしてこう言われます。

 

「HIPHOPって危なくないですか?」 

 

HIPHOPは、スレスレの危うさが魅力なので否定はしません。お茶の間では、『フリースタイルダンジョン』をはじめとするMCバトルのイメージが強いと思われます。

 

MCバトルは基本、口喧嘩でのスキルを競う格闘技。
どうしてもダーティーな言葉が行き交います。
危ないと思われても仕方がないかもしれません。

 

そんな中、愛をテーマにした曲が’18年11月にリリースされました。
それが『 BASI / 愛のままに feat.唾奇』です。

 

 

BASIは、大阪のHIPHOPバンド・韻シストのMCで、甘い声に似合うメロウな曲を数多く歌っています。

そして驚きを持って迎えられたのは客演の唾奇。ハードな生い立ちからネガティヴで、女性を甘く見るリリックが目立っていました。

 

しかし、この曲では「いま何してるのかな とか考える時間が徐々に増える」と愛と向き合った内容となっています。

 

YouTubeでは270万回再生され(2019年5月現在)バイラルヒット。LIVEではイントロが流れるだけで会場がわく定番曲となっています。

 

そう、HIPHOPでも愛の歌が求められているのです。
そこで今回は、ラブソングというよりも人間愛に満ちた曲を7曲セレクトしました。ラッパーのKBMさん、Kaleidoさん、そしてDraw4さんからコメントをもらいました。楽曲に込めた想いを語ってくれてます。

 

街のリアルを語るラッパーが奏でる愛の歌は
痛みを知っている人間ならではの包み込む温もりがあり
痛みを知っている人間ならではの優しさに満ちています

 

どうぞ最後までお楽しみ下さい。

 

※ 歌詞=リリック、サビ=HOOK とHIPHOP用語で表記しています。
※ 本文で赤字のついたアーティスト名は、Twitterとリンクしています。


 

 


|Kaleido / Peace|

(beat by Dhrma)

 

1997年 千葉生まれ福岡育ち、現在は東京を拠点に活動する Kaleido 。

「羽のばしたpeace  耳元届ける」

ニューソウルなメロディは温かく、クラリネットが心地いい Dhrma の極上ビート。Peaceを語るには不釣り合いに思えた声の若々しさも、視野の広い歌詞に驚かされ、次第に頼もしさに変わっていく。

この曲が違和感なく鳴り響く、そんな世の中であって欲しい。

 

 

□ Kaleido からのコメント

Peaceをテーマにしようと思ったのは、Dhrmaさんから送られて来たビートがピースだと感じたのが大きいです。

街でいらだってたり喧嘩してる人を見て、意見の違いを受け入れたり、相手を認めて手を取り合ったり、そういう平穏な気持ちって大切だなって思っていたのもあります。

それとその頃バトルが勢いがあって、世間からヒップホップ = ディスみたいに思われてたら嫌だなっていうのもありました。もっと色んなヒップホップがあるのにって。

周りの仲間とピースな感じで音楽をやっていきたい思いもあります。 聴いて下さった方の人生に当てはめて、自由に考えて欲しいなと思ってリリックを書きました。

 

 


|KBM / 君と2人|

( Prod. by MONEY MAKER )

 

人なつこい声が特徴的な福岡のラッパー KBM
歌うのは恋の幻想が解け、それでも残った情の深いラブソング。

“愛”を叫ぶよりも「君と2人でいたい」というところが実にリアル。この曲を聴いて、KBMの奥さんが旦那のTwitterブロックを解除したというエピソードが微笑ましい。そんな夫婦の理想郷。

 

□ KBM からのコメント

昔出した『Ola Ola』という曲の続編です。

大事な人と一緒にいる当たり前の時間が一番幸せだし、
それが出来れば人生はビッチなんかじゃない

という想いで書きました。

奥さんからは「この曲めっちゃ良いじゃん!ブロック解除して宣伝しといてあげるよー」と言われましたw

22エモンの作ってくれたアニメも最高なので是非観てみてください!うひょー!!

 

 

 

 


|Draw4 / Kanjou mid night|

( Track by Missy )

 

’18年年末に4日連続でMVを公開するなど勢いのある大阪枚方の大所帯クルー HRKT。その中心人物が Draw4 だ。

LIVEで見せる彼のまっすぐな視線が、メロディに注がれた曲。

「いま本当のBPMを合わすんだ」

平坦ではないが、彼が歩む道が王道になる。
そんな予感にワクワクさせられる。
音楽におしみなく愛情を注ぐ歌は強く感じるし、強くあれ!と願う。

 

Draw4 からのコメント

思い入れの強い曲です。
ラッパーとして、人として日々を生きるにあたって、壁に当たることや、視界が曇ることは誰しもあると思います。そんなときに自身をむしばむプライドは捨て、勇気を出して一歩を踏み出す大切さについて書いています。

 

トラックを作ってくれたのは Missy 。京都のスケートボードショップ SCLARCH の店長 Koshi が繋げてくれた絶大な信頼を置く女性トラックメーカーです。最高のトラックなので、リリックがスラスラ書けたのを覚えてます。

 

「TERUが言う スキルはソウルに比例する」

 

というフレーズには、
“スキルというものは、ソウルがこもったラッパーなら時間の問題で付いてくる”という TERU の思いがこめられています。

なら僕はその上に愛情を込めて楽曲を作り、ライブをこなし、日々を生きることで、”自分らしく”いられるだろうと追求しています。

これからもどこかで襲ってくるであろう焦りや虚無感、ネガな気持ちですら、いずれ息をし、身となるのが自分の良さでもあると思います。

 

音楽や人生はどこまでも自由で、
それがおもしろくて、
その分”正解”なんてものもはどこにもなくて…

だからこそいつまでも夢を追い続けられる
新しいことに挑戦し続けられる

 

そんな人間でありたいです。
(いずれ皆んなの踊れるダンスミュージックも作ってみたいww)

 

この曲が収録される 1stアルバムも7月にリリースを予定しており、
”日常の切り取りから 聞き手に少しのきっかけを
時間の流れに風化されず いつまでも時の人間であり続ける”
をテーマに日々制作をしてます。良いスタジオに出会い、全ての繋がりに感謝です。

最後に僕は大阪の枚方市(HRKT)で、相方 DJ Tip と共に1MC1DJで活動をしてます。この機会に僕の友達の楽曲も是非聴いてみてください。きっと何か響くものがあると思います。

 

ではまた現場や、僕らのイベント、もしくは貴方の街でお会いしましょう。
ありがとうございました。

 

 


|Mura & KENTO / PEACE|

( Prod. by M3RCILESS )

 

露出高めで光を多く取り入れたエモTrap。
長崎の2MC(Mura 、KENTO )はトラックに負けぬポジティブさで頭一つ抜けている。

「今も正直にイキまくりで人生最高」

無理して病む必要もないし、HIPHOPはこれぐらい自由でいい。笑顔も🙆‍♂️

 


|TOSHIKI HAYASHI (%C) / 金木犀 feat. 鈴木真海子|

( Prod. by TOSHIKI HAYASHI (%C) )

 

音楽だけにとどまらない所が面白いレーベル OMAKE CLUB に所属するDJ/ビートメーカーTOSHIKI HAYASHI(%C)彼と抜群の相性の良さを見せるのは chelmico の 鈴木真海子

秋に咲く金木犀の花のように、お互いに気づいてる甘い香り。でも胸の高鳴りを気づかれぬよう抑えを効かせたラップがいじらしい。

「どんな雨がすき?」

この一言で、恋に落ちたと表すセンスが見事!
後半、視界が開け、光がキラメキ、海が輝く瞬間を聴き逃さないで欲しい。

 

 

この曲が収録されたアルバム
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|Yasuark / Lie|

( Prod. by AViA from カルテット. )

 

野性味あふれるTHE CYNICAL BROTHERSと異なり、Yasuark のソロ作はシャイで不器用な男の内面を描く。

“Love” を “Lie” と言ってはユーモアで誤魔化すまどろっこしさ。なのにリリックでは嘘はつけないという複雑さが、味わい深さになっている。

どこまでがLoveか?どこまでがLieか?
と表と裏が交互にかわる最後まで気が抜けぬ展開。

そんなYasuarkのツイートには、“出産予定日にこの曲をリリース”と記されていた。「手紙がわり 君とまだ見ぬBabeへ」というリリックは嘘じゃなかった。

 

 

 


|AFRO PARKER / Buddy|

 

2MC+5人の楽器隊からなる生音ヒップホップバンド AFRO PARKER 
サラリーマンをしているというだけあって、親しみやさを感じるのが特徴的。

これはメンバーの結婚式に合わせサプライズ用に作った楽曲。それもあって、招待状が届いた時の克明な心理描写が見事。途中ユーモアある映像をはさみながらクライマックスへ。

「不思議なんだけど なぜか分かんないよでも
口をついて出たのは “おめでとう”より“あがりがとう”」

後半、自由に音が鳴らされるのはバンドならではの高揚感。祝福ムードで気分が満たされる。思わず歌いたくなるHOOK。LIVEで大合唱してるシーンが目に浮かぶ。

 

この曲が収録されたアルバム
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終わりに

皆さん、いかがでしたか?
愛にあふれた歌は、聴いてて気持ちがいいですよね。HIPHOPはバトルだけじゃないと感じてもらえたら嬉しいです。

 

この記事を書くにあたり、zangiさん、似非animalさん、YUMA from 52-Uさん、書道家【靑蘭】さん、RP(リップパープル)さん、まえだ さん、そしてdezaoさんから情報提供して頂きました。

初めて聴く曲も多く、セレクトするにあたり参考にさせてもらいました。全て紹介できなくてすいません。そして、ありがとうございました!

この特集記事は書いてて幸せな気分にひたれるので、好評ならまたやりたいです。
いい曲あるよ!っていうオススメがあれば、私のTwitter(https://twitter.com/drumshisho)までDMを下さい。

ではまた✋🏽

 

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