大阪のアメリカ村にあるクラブ:CIRCUS大阪。
6周年記念パーティーが2018年7月1日@名村造船所跡地にて開催された。
HIPHOP、エレクトリックミュージック、ベースミュージック、ドラムンベースなどのジャンルをまたいだアーティストが集まる超豪華なパーティー。
この記事では、HIPHOP系を中心に現場のライブレポートをお届けする。
7月に入ったら遠慮しない!
と太陽が言ってるかのような暑さ。
大阪の最高気温は34.8℃。
名村造船所跡地には、多くの若者が集まっていた。
入場を待ちわびた人たちが作る長蛇の列。
壁に描かれた愛嬌あるイラストと並ぶ。
この間、タイムスケジュールを見ながら行動プランを立てることにした。
今回は“STUDIO PARTITA” ”BLACK CHAMBER” “OPEN AIR”の3会場を使用。
HIPHOP系のライブが同じ時刻に行われるので、どちらかを選ばないといけない。
決断が迫られる。
特に困ったのは16:30〜17:00と1810〜18:50の時間帯。
会場移動なども考えてこんなスケジュールを立てた。
Daichi Yamamoto、田我流、Ryofu を泣く泣く見逃すことに。
そして、気づいたことがもう1つ。
見たいライブが目白押しで
ご飯を食べている時間がない、、、
HIPHOPで満腹にしてやる!と意気込んで会場に入った。
もれ聴こえるベース音が心臓を震わせる、鼓動が高鳴る。
遊ぶぞ!
鎮座DOPENESS(15:30〜16:10)
1番大きい会場“STUDIO PARTITA”
鎮座DOPENESS(以下 鎮座)が喋る度に、笑いに厳しい大阪人がドカン ドカン受けていた。DJもおらずステージにいるのは鎮座ただ1人。
一曲終わるごとにPCを操作しながら
「ん〜なるほどなるほど。どれにしようかなぁ〜」
と喋りながらその場でビートを選んでいく。
ラップは、漫談を聴いているようなフリースタイルが中心。選曲もラップも即興でつくり上げる。これがDOPENESSスタイル。
“口から出まかせ”という言葉があるが、彼の場合は口から出た言葉をビートにませて乗せていく。
ドープな曲もやりつつ、このライブがブックッキングされた経緯をフリースタイル。
なんでも出番をトリ(1番最後)とオファーされたそうだが、自分の出番が終わったら他のアーティストのライブで遊びたい。
との理由で最初に変更してもらったそうな。
「HIPHOPは危ない!なんて世間で言われてますけど、喋るというのは頭を使うから健康にいいんです」
確かに鎮座DOPENESSのライブは子供に見せたくなる。
お喋りが上手いと、それだけで人を引きつけることが分かるはず。
最後は、2013年にヒットしたサマーチューン『T.U.B.E.』で締める。
WILYWNKA(16:20〜16:50)
本日、唯一の地元大阪のラッパーWILYWNKA。
MCでよく笑うため、会場はアットホームな雰囲気に包まれる。
ゲストのVIGORMANが出てきた時が最高の盛り上がり。バックDJの隣にはGeGもいて、速攻で変態紳士クラブになっていた。
サマーチューン『WAVY』、ヒット曲『好きにやる』を立て続けに演奏し、会場は大合唱。
その後、面と向かっては言えない母親への感謝をRAPに託したエモい曲を披露。
やんちゃして、親に迷惑をかけたからこそ書けるリリックが胸を打つ。
近所にいそうな気のいいお兄ちゃんという感じで好印象。
友達を増やす感覚でファンが増えていくだろうと確信した。
KEIJU(17:05〜17:45)
メジャーと契約し、シングルをリリースしたこともあって注目のKEIJU。
後方入り口からお客さんがグッと増え、前方に押し出される。
暗めの照明で、ドープな曲をじっくり聴かせる。
KEIJUのスタイリッシュなルックスと色気のある歌声が印象的。
女性から「カッコいい!」との感想がもれる。
前半は深いトーンだったのが、『LET ME KNOW』から一転。
シングル曲だけあって、みんなで大合唱。
会場を揺れらす。
「恥ずかしがって踊らない奴に中指を立ててやるぜ!」
その後もパーティーチューンが続く。
ラストナンバーで
「友達呼んでるんだけど誰だか分かる?」
大阪のラッパーかと思いきや、まさかの 唾奇 登場!
会場が黄色い声援とどよめきで騒然とする。
『Same As』を歌ってステージが終了。
みんな興奮しながら「ヤバイ、ヤバイ」と呪文のように唱えていた。
次のAWICHをみるため“BLACK CHAMBER”に移動。会場に着いて度肝を抜かれた。
ステージが高い!!!
普通1.5メートルぐらいの高さだが、このステージは約4〜5メートル。
っていうか2階だよ!
これをステージにしてしまうのが何とも大阪らしい。
AWICH(18:10〜18:50)
バックライトを浴びてAWICHが登場。
白い布をまとった女神のような衣装で、しなやかさとセクシーさで魅せる。
しかしラップは
「即わきまわろ 己の分際」
とヤワな男が縮む上がりそうな野性味あるリリック。
この多面性が彼女の魅力だ。
乾いたギターリフが印象的なロッキンな新曲など、曲よって様々な表情を見せてくれる。
「踊れる曲もいっぱい持ってきたから、ちょっと聴いてね」
若くして亡くなった夫の遺灰を、娘と海に流したことを歌った『Ashes』で、歌もしっかりと聴かせる。
シンガーであることをアピールするのも忘れない。
後半、YENTOWMのMonyHorseとPETZ が登場。会場は縦ノリで飛び跳ねるモッシュが始まる。
最後の曲は2017年のヒット曲『Remember』。
KEIJU登場かと期待されたが、KEIJUは裏で行われているRyofuのライブ出演のため来れず。残念。
AWICH「じゃあさあ、PETZがKEIJUを演ってね」
PETZ「俺がKEIJU!?」
と戸惑いながらも受け入れるPETZ。
こんなことを言えてしまうのはAWICHだけだろう。
きょう1番のモッシュ大会となってライブが終了した。
AWICHのステージが終わると、ドドドとお客さんの大移動が始まる。
HIPHOP好きのお目当は ゆるふわギャング。
入場規制になっては大変と、走り出す人もいた。
それにしても暑い日だ。
OPEN AIRではDJがプレイし、この時間はラッパーがライブをしていた。
タイムテーブルではCHEERSと書いてあったが、未確認のため記載は控える。
私もゆるふわギャングは見なければ!
と“STUDIO PARTITA”を目指すのであった。
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