120%の疾走感‼️ ドライブで聴きたい日本語ラップ(各レビュー付き)

 

あなたは、HIPHOPを流しながら街を歩いたことはありますか?

 

黒人が、大きなラジカセを肩から担いで、爆音を鳴らして
というのはいかにも80年代HIPHOPらしい風景。
今だとスマホを片手にAirPods Proを耳に刺してと言ったところですね。

 

体験した人は分かると思いますが、HIPHOPのビートは歩くには丁度いい速さなんです。キックで片足を出して、スネアでもう一方の足を出す。ハードな音だと、まるで自分の体が一回り大きくなったような、ケンカが強くなったような錯覚を覚えます。

 

では、ランニングに丁度いい音楽は?
と問われるとEDMを代表するビートが早めのダンスミュージックに軍配が上がります。

 

では、ダンスミュージックにラップが加わるとどうなるの?
どうなると思います?そう、ビートの速さは同じでも120%の疾走感が生まれます。

 

なぜ120%の疾走感が生まれるのか?
ラッパーが言葉のリズムでグルーヴ感を生み出すから!

というのはもちろんのことですが、もう一つ理由があると思います。

 

私の仮説では、早口で繰り出されるラップを聴くと、脳が言語を理解しようと高速で情報処理するよう迫られます。これが脳を早く回転させ、さらに早く感じるのだと思います。
科学的根拠はないので、誰か研究をお願いします(笑)

 

このスピード感は、ランニング速度を大きく超え、車で走る速度に匹敵します。そう、ドライブしながら聴くにはピッタリの音楽なのです。ということで今回は、ダンスミュージックの要素を取り入れた疾走感のあるHIPHOPを10曲紹介します。車の運転がより快適に、よりスムーズに感じられることをお約束します。

 

決してアクセルを踏みすぎないよう注意して聴いてみてください!さあ、流れる景色の中へ。

 

 

※ 歌詞=リリック、サビ=HOOK、ラップをしているパート=Verse とHIPHOP用語で表記しています。
※ 本文で赤字のついたアーティスト名は、Twitterとリンクしています。


 

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( Prod. by l33suho )

 

ブレイクビーツではなく、テクノの上でスタイリッシュにラップする HIYADAMリフレインする「Brain」は、無機質な記号のようでありアクセントとして機能。押し寄せる音に乗せた言葉がミニマルな快楽を生み出す。オシャレさ&パリの街並みが、HIPHOPを異次元に導く。

 
 
⬇︎この曲が収録された1stアルバム『Antwerp Juggle』の配信リンク

Preview, download or stream Antwerp Juggle by HIYADAM…

 

 


|iCE KiD / Dimension Rise feat. OZworld & ¥ELLOW BUCKS|

( Prod. by iCE KiD )

 

奈良のビートメーカーiCE KiD 。自身初のフルアルバムからのリード曲は、英国Warpレーベルに通じるフィルターをかけまくったエレクトリックサウンド。

 

飛騨高山の ¥ELLOW BUCKS は、AbemaTV『ラップスタア誕生!』でチャンピョンになってからライブオファーが殺到し、目まぐるしく各地を飛び回るスピード感を歌う。沖縄のラッパー OZworld は、独自の世界観から沖縄を飛び越え宇宙っぽさ感じると思ったら、

 

「地球名 奥間レオ 年齢 21 プレイヤー名 オズワルド」
すでにエイリアンと交信してた(笑)

 

⬇︎この曲が収録されたiCE KiDの1st ALBUM『Aquarius』

TuneCore Japan

Album • 2019 • 10 Songs • 30 mins…

 


|SUSHIBOYS / 高速道路|

( Prod. by Ryan Bevolo )

 

ブッチ切ったものは美しい。

メンバー脱退がありFARMHOUSE、サンテナの2人組ユニットになった SUSHIBOYS 。新体制になって初めてリリースされたEP「死んだら骨」に収録されたこの曲は、話題のFuture Funkを全面的に取り入れる。

 

「スピード上がる 前しか見えない
もうトンネルの中 抜け出す Feeling nice」

 

ネオン管を連想させる80年代のまばゆさがある。そんな中、FARMHOUSEの低音を効かせたHOOKがクセになる。「高速道路」と歌うのもレトロフューチャ感が出ていていい。

 

⬇︎EP「死んだら骨」の配信リンク

TuneCore Japan

Album • 2019 • 8 Songs • 28 mins…

 

⬇︎CDの販売はこちら

SUSHIBOYS STORE

4枚目のEPです。送料の関係で定価が少し安くなっております。…

 


|SNEEEZE / 24HOURS|

( Prod. by 774 )

 

SNEEEZE WOLF、NINJA MOB、BANANA PUNCH BROTHERSなど表現の幅広さから様々な名義を使い分ける兵庫のラッパー SNEEEZE 、3rdアルバムからの一曲。

 

「24HOURS 異次元空間 みせる神業」

 

言葉が淀みなく繰り出され、踏んだ韻からまたリリックが転がっていく。ラップに呼応し、歓喜するかのようにビートメーカー 774 が繰り出す電子音が躍動する。

 

 

⬇︎この曲が収録されたアルバム「Lonely Kings」配信リンク

TuneCore Japan

Album • 2019 • 12 Songs • 34 mins…

 


|13ELL / M.N.D feat.Shurkn Pap|

( Prod. by BERABOW )

 

’19年5月10日に3rd E.Pをリリースした京都のクルーDCAに所属する13ELL (ベル) 。

 

スムースなメロディ運びは、街灯りが次々と流れゆく夜中のトライブ感を演出。姫路のラッパー Shurkn Papを客演に起用することで、オシャレさと都会っぽさが増している。

 

「Midnight ハンドル握りしめ
Midnight 街中をすり抜け」

 

真夜中にドライブするワクワク感が、車のスピードを追い越す感覚。

 

 

⬇︎この曲が収録されたEP「CANDYDATE」の配信リンク

TuneCore Japan

Album • 2019 • 5 Songs • 16 mins…

 

⬇︎CDの販売はこちら

 


|RENE MARS & Ry-lax / Temptation (Remix) feat. NORIKIYO & AKLO|

 

DJ CHARIのレーベル “ AIR WAVES MUSIC GROUP ”よりリリースした、ペルー生まれ厚木育ちのRENE MARSRy-lax のジョイントアルバムからの一曲。

 

洗練されたキック音が、都会のドライブを連想させスピード感が気持ちいい。車パーツを女性に例えた色気あるRENE MARSの歌声。NORIKIYO & AKLOを feat.することで濃くなるコントラスト。ラガベースなRy-laxの力強いラップが、最後まで加速したまま突っ切っていく!

 

全然こびてないゴージャス感とメジャー感が最高!世界に向けて発信して欲しい。

 

 

⬇︎この曲が収録されたEP『Contrast』の配信リンク

TuneCore Japan

Album • 2018 • 6 Songs • 22 mins…

 


|Random Square / 9.pm-cruising-|

( Beats. by dp, gc.beats )

 

石川県金沢市を中心に活動する2MC,1DJ,デザイナーを含めたHIPHOPクルーRandom Square 。気持ちいい歌声を聴かせてくれる兄弟MC(兄 Cee Scotch、弟 Jay Curry )が気持ちいい歌声を聴かせてくれる1st EP「take off」に収録されたドライブミュージック。

 

「騒ぎ続けて 次の場所まで
できるならば朝まで この道の上を走り続けて」

 

英語のような母音の角が取れた語感。滑らかな流線型を描くラップが、4つ打ちトラックにマッチする。

 

 

⬇︎’19年夏にリリースされた1st EP「take off」

TuneCore Japan

Album • 2019 • 6 Songs • 20 mins…

 


|$lugger-feat.PRC / Nostalgic|

 

声の良さからHOOKを任されることの多い京都ラッパー $lugger 。この曲ではVerseに徹し、新作が渇望されている関西最終兵器 PRC がHOOKを担う。

 

アフロビート+光沢ある音色に感じる未来感。「俺たちを照らすあかり ギラついて輝いてる眼差し」スムーズな言葉の乗せ方は、ビートのさらに先の景色を見せてくれる。

 


|KAEDE  / Unknown Coaster|

( Prod. by 脳廃ル子 )

 

テクノロジー、価値観など目まぐるしく変化を現代を映すような 脳廃ル子(のすたるこ) のトラック。埼玉の KAEDE は「do do do」とアクセントをつけ加速させる。

「走りきるライフ 抜けるDAY」「誰も見えない所へ」と得意のTrapから一歩踏み出したのもいい。高速で聴くとハマる

 

⬇︎この曲の配信リンク

TuneCore Japan

シングル • 2019年 • 1曲 • 3分…

 


|Sherry / don’t let me down|

 

メロディに定評ある大阪の2MC1DJユニット Sherry夢悶々Retercoco

 

シンセのアルペジオを重ねていくことで幻想的空間を作り出すハウス。シャイで情けない男の心情を描くことで、日常と地続きだった風景が透明度が上がって見えてくる。いつもより夕陽がまぶしく感じるのは、この曲を聴いたからに違いない。

 


|さらに聴きたい人へ|

 

いかがでしたか?私は国産HIPHOPもダンスミュージックも両方好きで、いつかこの特集をやろうと思ってはや2年。ようやく記事に仕上げることができました!(達成感)上記の10曲以外に今回紹介しきれなかったドライブミュージックが25曲入ったプレイリストを作りました。

 

 

連続して聴けるし、シャッフルして聴くこともできます。2017-2019年にかけてピックアップしたので、お気に入りの曲を見つけて下さい。くれぐれも安全運転でお願いします。

では🖐️

 

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