ゆるふわギャング19:10〜19:50
会場は、入場規制が出るほど大入り。
念入りなマイクチェックが行われる。
スペーシーな音とともに、ゆるふわギャングの2人が登場。
HIPHOPでは珍しくマイクスタンドで歌う姿が様になる。
たたずまいはロックスター。
オートチューンを多用し、言葉で音を奏でる。
声も楽器の一部となり、曲が一つの塊のなって飛び込んでくる。
マイクチェックに神経を注いでた理由はこれだった。
若者の憤りを抱えて飛ばすサウンドエスケイプ。
『FUCKIN CAR』では転調やビートを変え10分以上も演奏し、音楽的な挑戦も見られた。
外見からは想像できないほど、音楽家としての姿勢が伝わった。
ココではないどこか遠くに飛ばされた気分。
大声で「FUCKING CAR!」と歌っていた女の子が、終演後に涙ぐんでた。
ゆるふわギャング終了が20時。
ライブを見るため立ちっぱなし、かつ興奮しっぱなしで動けなくなる。空腹でガス欠になった感じ。
これ以上我慢するのは危険と判断し、食事をとることにした。
出口近くで、すでに5lack待ちのお客さんが長蛇の列を作っていた。
もしかして一度出たら入れないかも。。。
悪い予感がしつつも、人の流れるままに会場を後にする。
外はすっかり夜になっていた。
急いで食べれるようにとタコスを注文。
空きっ腹にはしみるように美味しかった。
しかし、ひき肉をこぼさないように食べると予想以上に時間がかかってしまった。
(店にスプーンが置いてあると気づいたのは食べ終えてからの話)
そんなことをしている間に5lackの開演時間になる。慌てて列に並んだけど、一向に動く気配がない。
そりゃそうだ、5lackのライブが始まって途中で出てくる人などほんの一握り。
泣く泣く5lackをあきらめることにした。
ショボくれながら別会場の Seiho を聴きにいった。そしたらKID FRESINOと5lackがラップしてる曲をかけていた。
私を慰めてくれてるようで嬉しかった。
「なんか気を使わせてすいません」
と勝手に感謝。
KOJOE(21:00〜21:40)
いよいよパーティーも佳境。
フロアーは濃いめのB-BOY・B-GIRLが多い印象。
オープニングの渋いSEからKOJOEがいよいよ登場!
のはずがトラブル発生。
ピタッと音が止まってしまう。
「仕切り直しだ〜!」
と言ってさらに盛り上げてしまうところがKOJOEの凄いところ。
DJを決して責めず器の広さを感じる。
アルバム『here』で多数のラッパーが参加しているのは、この人柄ゆえだ。
曲はTrap以前のUSスタイル。
観客は右に左にと身体を揺らす。
ラップが上手いのはもちろんのこと歌も上手くて、聴いていてとにかく気持ちよかった。
後半はDaichi Yamamotoと田我流が登場。
さらに踊ってただけだったけど、ライブを終えたばかりの5lackも登場。
彼らのステージが見れなかったので得した気分。
最後はAwichが登場し『BoSS RuN DeM』を歌う。
Trapとは違うHIPHOPの進化形を見せてステージは終わった。
パーティーを振りかえって
結局6組のアーティストのステージを見た。
それぞれ個性的で、ヒップホップと一括りにはできないほど幅広い音楽を奏でてた。
特に印象に残ったのは、お客さんがよく歌ってること。
毎日HIPHOPを聴いている私でも知らない曲があったのに、ファンの熱意は凄い。
それと暑さに負けず多くのお客さんが集まっていた。
あくまで推定だが1000人ぐらいいたと思われる。
このままいけば、来年ぐらいHIPHOPだけのフェスが大阪でも開催できる予感がした。
HIPHOPが熱狂するための火がともされた。
この熱が大きくなって狂いだすまで、そんなに時間がかからないと断言する。
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