どうも、HIPHOPライターのドラム師匠です。
7月はTwitterにてMVレビュー ➡︎ 30本
そしてブログ記事 ➡︎ 6本書きました。
そんな私が気になった
- 1 |7月のHIPHOPトピック|
- 2 |HIYADAM / Un Deux Trois (feat. Kid Milli, YUNHWAY) |
- 3 |dodo / nothin|
- 4 |Tade Dust & Bonbero / Gotta|
- 5 |Red Eye & OVER KILL ( FUJI TRILL & KNUX ) / POCKET|
- 6 |M.A (BONG BROS) / STEEL WHEEL feat. Kodai The Monk|
- 7 |Fuze / NEVERLAND feat. Crow|
- 8 |HAIIRO DE ROSSI / TAXI.|
- 9 |LEED ROCK / PLAYER,PLAYER,PLAYER|
- 10 |Noah feat. $lugger / OTW|
- 11 |Σ / 3AM feat. Jinmenusagi|
- 12 |さらに聴きたい人へ|
|7月のHIPHOPトピック|
① 第16回高校生ラップ選手権で、Red Eye が優勝する
令和元年スペシャルトーナメントと題された今大会は、オーディションを勝ち抜いた現役高校生MC 8名と、第11〜15回大会までの優勝・準優勝者7 名に、審査員推薦枠1名を加えた計16名で行われ、Red Eyeが優勝。彼のフローのバリエーションが凄かっただけでなく、人間としての成長も見られた。
※後ほど Red Eye の曲を紹介します。
② 『独白』のRemixコンテストで、ELOQが最優秀作品に選ばれる
DUSTY-I の楽曲『独白』を作ったビートメーカー Pay a.k.a Wildpit¢h が催したRemixコンテスト。エントリーされた94名のラッパーの中からキャリア20年を誇るラッパー ELOQ(イエローキュー)が選ばれ、賞金10万円を手にする。
⬇︎ELOQの貴重なインタビュー & 企画終了後の動きをお届けした記事 94人のラッパーがエントリーして話題になった“独白Remix企画”。見事、最優秀作品に選ばたELOQさんの貴重なインタビ…
ということで’19年7月にYouTubeで公開されたオススメの10曲を紹介します。有名・無名問わずセレクトしたので最後までお楽しみ下さい‼️
※ 歌詞=リリック、サビ=HOOK、ラップをしているパート=Verse とHIPHOP用語で表記しています。
※ 本文で赤字のついたアーティスト名は、Twitterとリンクしています。
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|HIYADAM / Un Deux Trois (feat. Kid Milli, YUNHWAY) |
( Prod. by Yohji Igarashi )
同世代ラッパーのリリースが相次ぎ、ファンをやきもきさせた HIYADAM 。ようやく発表された1stアルバム収録のこの曲は、以前から交流のある韓国の人気ラッパー Kid Milli と YUNHWAY を客演に迎えている。
「お金よりも足りないタイム」
機械じかけの振り子ように規則正しく鳴る掛け声、細く刻まれたラップが機能的に体を揺らす。それでいてクラシックからサンプリングされたであろうフルートの音色が上品さを感じさせ、味わい深い作品に仕上がっている。
Preview, download or stream Antwerp Juggle by HIYADAM…
|dodo / nothin|
( Prod. by dodo )
BLACK FILE TVでのインタビュー動画が2万回再生されたり、フジロック2019「ROOKIE A GO-GO」に出演したりと注目を集める東京のラッパーdodo 。
「好きな事をして生きていく」のに必要な自信、つきまとう不安。それが韻を介して行き来し、気持ちのクラデュエーションを描く。
夢が現実に潰されそうな人は共感し、同じように心を揺さぶられる。あなたも私も…
|Tade Dust & Bonbero / Gotta|
( Prod. by Ocean Beats.TAXON )
千葉の若手2MC。Tade Dustは、余計な力が抜けた柔軟性がありながら、ダンス経験者であろう身体的キレあるラップ。Bonberoは声になるかならないかのギリギリの発声でありながら、畳みかけるラップを披露。
クール + ダーク + 新しき不思議感覚。これは癖になる。
|Red Eye & OVER KILL ( FUJI TRILL & KNUX ) / POCKET|
( Prod. by OVER KILL )
第16回高校生ラップ選手権で見事優勝し、ピー音を連発させた以前の大会とは格段の違いを見せつけた Red Eye 。彼の危うさを生かし、ダークヒーロに仕立てあげたプロデューサーユニット OVER KILL( FUJI TRILL、KNUX )の手腕は見事!
「分け前欲しいなら 俺の音源さばけ」
悪魔で音楽家というスタンスがいい。
|M.A (BONG BROS) / STEEL WHEEL feat. Kodai The Monk|
( Prod. by M.A )
京都、滋賀の同世代を中心としたMC、DJ、TRACK MAKERからなる総勢17名のドープ・ヒップホップ集団 BONGBROS(ボンブロス)。そのメンバーでありMC/BEAT MAKERであるM.A(MOTOACCE)のソロ作品。
モタつかせたドラム、Kodai The Monk によるブルージーなギター、空洞になった時間を蹴り上げるベース。単語と単語をリスナーに橋渡しさせるラップ。生グルーヴのみが隙間を埋める超絶ファンキーGroove。
京都、滋賀の同世代を中心としたMC、DJ、TRACK MAKERからなる総勢17名のドープ・ヒップホップ集団BONGBR…
|Fuze / NEVERLAND feat. Crow|
( Prod. by THE FLUX )
1st EPをリリースしただけにも関わらず、TuneCoreのプレイリスト入りするなど注目の fuze 。同じMad’sというクルーに所属する福井のシンガーCrow を客演に迎えた曲。
繰り返す「大人が何を言おうとも」のリリックは、古さを駆逐する新しい価値観を提示する。スペーシーに広がる空間、シューゲイザー的な残響音が、未来をドラマチックに演出する。
|HAIIRO DE ROSSI / TAXI.|
( Prod. by Pigeondust )
HAIIRO DE ROSSI の6thアルバムの最後に収録された曲。「TAXI.」のタイトルからわかるようにドライブ感が味わえる曲。
「高速道路を飲みこむ夜景を見る この道路の先 交差点にいる」
ただ、自分が運転しているというより、その速度についていけず傍観している感覚になる。後半に挿入されるストリングスが死へと導かれるようで、このスピード感に怖さすらも感じる。
|LEED ROCK / PLAYER,PLAYER,PLAYER|
( Prod. by YANAGI )
松坂世代、1980年生まれ大阪のラッパー LEED ROCK(リードロック)。声は高いが、ズシリと重い言葉が腹に響く。「暮らしを豊かにする町工場」と「牙を磨ぐ」の情景が重なり、油の染みついた大阪 平野区のリアリティを感じさせる。後半、メロディで盛り上げる展開に気分も上がる。
|Noah feat. $lugger / OTW|
https://www.youtube.com/watch?v=s7fSs92mL_c&feature=youtu.be
ジャキジャキのギターで始まるイントロ。エモTrapかと思いきや刻むドラムは8ビート。
「とっくに無い brake 仲間たちとstage」
英語と日本語を混ぜたリリックに80年代ロックの香りもするが、Trapに慣れた耳には新鮮に感じる不思議さがある。
|Σ / 3AM feat. Jinmenusagi|
( Prod. by Σ )
22歳になったばかりという大阪の若手ビートメーカー Σ(sigma)による己の内側に帰る作品。
休日は家で過ごすことが多いという Jinmenusagi の窓から見える景色を想像してしまう。雨水が窓を濡らしているのか、気づけば深い時間になっていたのか。
響き方まで設計された音像が美しい。
(アルバムレビュー)
ラッパーを客演に迎えつつ、エレピを中心に据えた脳がトロけるビート集。水中を優雅に泳いでいるのか、はたまた水族館にいるかような気持ちよさ。 「天国に1番近いビート」を体感できる。
|さらに聴きたい人へ|
上記の10曲以外に、紹介しきれなかった【7月のおすすめ】が60曲入ったプレイリストを作りました。あれもいいけど、この曲は欠かせないしなど悩みながら選んでます。連続して聴けるのでアイスでも食べながら好きな曲と出逢ってください。
現在’19年8月のプレイリストも作っていて、早くもいい曲がたまっています。
あと宣伝ですけど、Twitter(https://twitter.com/drumshisho)で毎日レビューを書いています。最新の国産HIPHOPに触れたい方はチャンネル登録 &フォローをお願いします🙇♂️
ではまた✋🏽