どうも、HIPHOPライターのドラム師匠です。
9月はTwitterにてMVレビュー ➡︎ 31本
Liveレビュー ➡︎ 2本
ブログ記事 ➡︎ 3本
書きました。そんな私が気になった
|9月のHIPHOPトピック|
① 大阪で開催されたHIPHOPフェスに5000人が集まる。
9月1日、大阪舞洲スポーツアイランドで行われた都市型HIPHOPフェス「CIRCUS×CIRCUS」が大盛況に終わりました。ほぼ国産HIPHOPアーティストの出演にも関わらず、人で埋め尽くされる信じられない光景でした。出演していたPUNPEEがライブMCで「HIPHOPのイベントでここまで人が集まるのは、10年やってて初めて見た」と話していました。このジャンルは、まだまだ伸びしろがありますね。
2019.09.01 CIRCUS×CIRCUS
歌ってくれたみんなありがとう
愛のままに🌹 pic.twitter.com/CeGdam8GJG
— BASI (@BASIC_MUSIC_) September 2, 2019
Awich
「みんなそれぞれのステージに立っていると思うけど、お前らそのステージから降りるなよ。ステージにも立ってなくて、恥もかいてなくて、ヘイターから何も言われてないような奴に何か言われたらこう言ってやれ!」でこの曲流れたらブチ上がるでしょ✊#circuscircus #夏フェス pic.twitter.com/rEgluCbxI4
— ドラム師匠@🇯🇵HIPHOPを30秒で毎日紹介 / YouTuber / ライター (@drumshisho) September 1, 2019
② Shurkn PapのYouTubeアカウントがハッキングされる。
9月28日、Shurkn PapのMV3曲が何者かによって削除されてしまいました。特に彼の代表曲「ROAD TRIP」は、もう少しで100万回再生されるところだったのに悔しいですね。ヘッズの力でもう100万回以上再生させましょう!
※ Shurkn Papの曲を後ほど紹介します。
【ご報告】
Shurkn Pap Music Videoにつきまして
ご報告。<MUSIC VIDEO LINK>
Shurkn Pap/NEW CLASSIChttps://t.co/DthulEsOTtShurkn Pap/ROAD TRIPhttps://t.co/xMHWPVu9ze
Shurkn Pap/SWEET DREAMShttps://t.co/KahByRtDgp pic.twitter.com/CnlZSLbbCy
— ISLAND STATE MUSIC(ISM) (@1smusicofficial) September 28, 2019
③ 吉幾三のラップ曲がバズる。
いち早くHIPHOP要素を取り入れた「おら東京さ行くだ」をヒットさせた吉幾三が、35年ぶりに津軽弁でラップした曲をリリース。それがYAHOOニュースにも取り上げられるほど話題になっていました。それで終わらず、BAD HOPなどのプロデュースで知られる Lil’Yukichi のRemixが本格Trapな仕上がりで、曲にどハマしているとバズっていました。
吉幾三 – TSUGARU ( Lil'Yukichi Remix )https://t.co/6pETuzYCst pic.twitter.com/iTp9TGtctU
— Lil’Yukichi (@LilYukichi) September 15, 2019
そんなこんなで色々あった’19年9月、YouTubeで公開されたオススメの10曲を紹介します。今回は、梅田サイファーよりKZさんのミニインタビューを、名古屋のラッパーK.Mさん、福井のシンガー/ラッパーCrowさんからコメントをもらい、盛りだくさんの内容です。有名・無名問わずセレクトしたので最後までお楽しみ下さい‼️
※ 歌詞=リリック、サビ=HOOK、ラップをしているパート=Verse とHIPHOP用語で表記しています。
※ 本文で赤字のついたアーティスト名は、TwitterまたはInstagramとリンクしています。
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|KennyDoes、ふぁんく、KZ、KBD、テークエム、KOPERU、peko、R-指定 / トラボルタカスタム ft. 鋼田テフロン|
( Prod. by BACHLOGIC )
いま第●形態だろう?
シン・ゴジラのように進化を続ける梅田サイファー。
「マジでハイ」がYouTubeで379万回(’19.9月現在)された勢いそのままに、最新サウンドに身を包んだ8人のMC。
「BAD HOP / Kawasaki Drift」のアンサーが「OSAKA ANZEN UNTEN」で、ユーモアとサービス精神に溢れていた曲は、良くも悪くも大阪ノリだった。しかしこの曲は、シャイな感情をすてて挑んだ現行HIPHOPへのアンサー。
「誰も制御できない 俺らの進化
見栄張るPlayer 見えなくなるHater」
梅田サイファーらしさが埋もれるどころか、改めて個々のスキル高さが浮かび上がる。さらに、これぐらいいつでもできるという余裕すら感じられる。特に テークエム のボルテージが振り切ったVerseは、カッコ良すぎてニヤニヤしてしまう。親指を立てずにはいられない。
この進化はなんだ?と感じたので、メンバーの KZ にミニインタビュー。気になってたこと全部聞いてみた。
◻︎ KZミニインタビュー
── Trapを始めとする最新のトレンドとは一定の距離を保っていた梅田サイファーが、なぜあの曲に挑んだのでしょうか?
(梅田サイファーの総意ではなく、KZとして) 自分はトラップと一定の距離を置いたつもりはないです。 日本もUSも含めて、ある程度を聞いてます。そして好きなアーティストもいます。 もし、そう見えていたのであれば、お互いの説明不足と理解不足ですね。 各MCのソロ作品や、梅田の過去作品にも、トラップと呼ばれるBPM帯は存在してます。 百聞は一見に如かずなので、色々ディグってチェックしてもらえると嬉しいですね。
── 梅田サイファーらしさがなくなるのでは?などの反対意見はなかったですか?
反対意見は、特に記憶にないです。 自分も含めて、多分梅田のみんなも良いビートがあれば、ラップするって単純な感じだと思います。 そして各MCが、いいラップをするのが梅田サイファーらしさなので、十二分に梅田サイファーたる曲になったと思います。
──BACHLOGICさんのビートを起用されたきっかけはありますか?
好きなプロデューサーのいかしたビートに乗りたいのは、ラッパーの性だと思います。 「きっかけ」と言う言い方をするなら、この十数年、自分たちが日本語ラップを聞いてきたこと全てだと思います。
これは、すべての本作の外部のプロデューサーに言えることですが、BACHLOGICもDJ Mitsu the BeatsもALIさんも、自分にとって憧れですし、初期衝動の中にいるプロデューサーたちです。 当然、タイミングもあるので、今回実現できなかったプロデューサーの方が多いのですが、タイミングがあった好きなプロデューサーがお三方でした。
── 皆さん個性を発揮していましたが、特にテークエムさんのVerseがブッ飛んでいました。リスナーは、カッコ良すぎてニヤニヤが止まらなかったと思います。 メンバーは、あのVerseを聴いてどんな反応だったのでしょうか?
普段通りというか、あれへの特別な反応はなかったと記憶してます。 それは無反応ってわけではなく、いつも通りの反応って感じでした。 初めて、聞く人たち驚愕と思いますが、十数年お互いのラップを聴いてるので。 あと、たぶん、口に出さなかったけど、みんな「テークおかえり」って思ってたんじゃないかなと思います。
── ありがとうございました。
⬇︎この曲が収録されたEP『トラボルタカスタム』の配信はコチラ
⬇︎インタビューに答えてくれたKZの3rdアルバム『NORITO』の配信はコチラ
|Campanella / Douglas fir|
( Prod. by Ramza )
削り合うほどにスリリングな言葉と音の狂宴。新進気鋭のビートメーカー Ramza による、ハイハットが緊張感をあおるエレクトリックなビート。
「興奮冷めやらぬまま思考停止」
予定調和を許さない Campanella が得意とする畳み掛けるラップ。変拍子な言葉のハメ方に平衡感覚が失われる。共振するかのように、ダブステップ調のブリブリベースが曲をさらにイビツに歪めていく。これ聴いて正気でいられないよね?
小人俳優Mame Yamadaの高笑いが脳内で木霊する。
⬇︎この曲の配信はコチラ
Preview, download or stream Douglas fir by Campanella…
|YOSHI / RIDING ON TIME|
なんだ ⁉️この才能は❓❓❓
香港人の父、日本人の母を持つ16歳の YOSHI 。モデルをしたり、役者として映画「タロウのバカ」で菅田将暉と共演して主役を演じるなどマルチに活躍するプレイヤー。
マイケルジャクソンが音域の境目なく歌ったように、繊細〜野性味ある声、歌〜ラップの境目なく歌いこなす。それでいてストリート感もあるのがスゴい。三浦大知にも通じる逸材が現る!
⬇︎この曲の配信はコチラ
Preview, download or stream RIDING ON TIME by YOSHI…
|JUNCTION THREE / ギリギリジャンプ|
実に自然体で言葉を乗せる。
同業者が推薦するほど北九州市小倉で活動するクルー JUNCTION THREE(SAYRYU、DAO、Riッキー) 。この曲では、地元のバトル優勝したりKOK予選出場など音源外でも活躍するDAO、RiッキーがVerseをキック。
HIPHOPが日常の延長にあるのではなく、日常に溶け込んだ感じ。余力を残したギリギリ感が、なんとも新世代らしい。
|Shurkn Pap / NEW CLASSIC|
( Prod. by A4 )
過去のMV+ 新素材を巧みに織り交ぜ、姫路のラッパー Shurkn Pap がいかにCLASSICを生み出してきたか分かる映像に仕上がっている。オートチューンを駆使したハーモニーの後ろには確実に道ができている。
「俺は一体どこまで行くのか」
この先どこまでも道は続いていて、どこまでも行ける気になる。
これは、ジャンルは違えど「ゴダイゴ / 銀河鉄道999」を聴いた時と同じ感覚。
つまりはCLASSICってことで間違いない。
この曲が収録されたアルバム『The ME』
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⬇︎アルバムの配信はコチラ
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